事故治療で知っておきたいむち打ち症５つのタイプ
むち打ち症は主に自動車の追突衝突などの交通事故によって首が損傷を受け鞭のようにしなったために起こる症状を総称したもので大きく分けて5つのタイプがあります。軽い事故では症状が出なかったり直後の検査では異常が認められなくても翌日、数日経ってから症状が現れることが多いため直接の原因がこうつう事故によるものと認識しないこともしばしばあります。
今回ご紹介する5つの症状に当てはまるようでしたらすぐに適切な治療を受けましょう。
目次
事故治療は適切な知識が重要です！早く良くなる為にもっと知ってください。
そのお痛みはもしかしたら、交通事故によるお痛みかもしれません。
むち打ち症状の５つのタイプを理解して当てはまるようでしたら適切な治療を受けましょう。
頸椎捻挫型
頸椎の周りの筋肉や靭帯などのレントゲンには写らない軟部組織が損傷されたもので「むち打ち症」の中では最も多く全体の80%をしめているといわれています。首の捻挫により軟部組織や関節に炎症を起こしたもので首の周囲の筋肉や靭帯が過度に伸ばされたか、断裂や挫傷を起こした状態です。
特徴としては首を伸ばす、曲げるなどの動きに対して首の後ろや肩に痛みが強くなり、肩首の動きが制限されることもあります。首・背中のコリ、頭痛、めまいなども起こります。
根症状型
頸椎は7個の背骨が連なっており、その中の脊髄からそれぞれ神経根という太い神経が出ており、肩や腕、指先までなどの末梢神経に繋がって伸びています。
追突などの強い外力や衝撃によりこの頸椎の並びに歪みが生じると、神経の通り道が狭くなり頸椎から出る神経が圧迫されて様々な症状が出ます。首の痛みの他、腕の痛みやしびれ、だるさ後頭部の痛みや顔面痛も中には現れる事もあります。
当院では独自の施術方法で科学的に、安全に、優しく、そして的確に痛みの原因を取り除き早期改善を促します。
バレ・リュー症状型
頸椎の沿って走っている後部交感神経が損傷し、頸椎動脈が収縮して、脳脊髄への血流が低下しその結果、
交感神経が過度に興奮し自律神経のバランスが崩れて様々な症状を引き起こします。
最も多い症状が「頭痛」とくに後頭部の痛みです。
首の痛みよりも頭痛から始まった場合このバレ・リュー症候群を疑います。
脊髄症状型
頸椎の脊柱管を通る脊髄が傷ついていたり下肢(あし)に伸びている神経が損傷されたものです。
いわゆる脊髄損傷の事で「むち打ち症」中でも重症の部類に入ります。
下肢にしびれや冷えに似た症状の知覚異常が起こり、歩行障害が現れるようになります。
また膀胱直腸障がいが生じて、尿や便が出にくくなる事もあります。
まれなケースですが、バイクや自転車での交通事故で見られるケースが多いです。
脳脊髄液減少症型
上記の4タイプの他に、「脳脊髄液減少症」があります。
脳脊髄液液は脳やせき髄を衝撃から守るためのクッションの役割があり、無色透明の液で満たされています。
この脳脊髄液液が交通事故やスポーツ外傷などの外力によって脳内に強い圧力が加わると脳脊髄液が漏れてしまうことがあります。脳脊髄液は脳と脊髄の周りをグルグル廻っています。
脳脊髄液が減少することで髄液の圧力が下がり脳や脊髄から伸びる神経に影響を与えてしまいます。
頭痛、首の痛み、めまい、吐き気、倦怠感、腰痛、記憶障害、胃腸、膀胱、脱水症状など、感情面にも影響があり日常生活、仕事、学業にも大きく負担がかかる事もあります。
MRIなどの検査でも分かりにくい事が多く、医療の現場でもまだまだ認識、認知が低いのが現状で、
うつ病などの精神障害、起立性調節障がい、自律神経失調症などと診断されれしまうこともあります。
患者が症状を訴えていても、周囲からはだらしない、怠けている、仮病と思われる事が多く、理解が得られない事がさらに患者さんを苦しめている要因ともなってます。
では実際の脳脊髄液減少症と診断されたらどのように対処したらいいのか？
早期発見の場合はまずは安静にして水分補給をして安静が有効です。
保存的処置でも改善が見られない場合は、ブラッドパッチという髄液を包む硬膜の外に自分の血液を注入して髄液の漏出を止める治療法が医学では進んでいます。ブラッドパッチの有効率は約75%で特に思春期症例では90%以上の効果が認められています。
当院は㈳むち打ち治療協会認定の治療院で脳脊髄液減少症の権威、山王病院脳神経外科の高橋浩一先生へのご紹介も行っています。
お困りの際は一度ご相談ください。